英会話の授業で外国の講師と話していて気づいたこと。日本人というか自分のことだが、自分の意見を主張できない。これは言語の問題ではなく、そのベースとなる自らの考えをしっかりもちあわせていないことなのではないか。
そんなことを思っていたら、日経新聞2006年11月24日の第2部に音楽家三枝成彰さんのコラムが載っていた。
氏曰く、
「もちろん人によって違いはありますが、西欧人には日本人が好むような快適な状況、つまり心が和むような状態とか、最近のはやり言葉でいえば癒されるなどという精神がゆるやかな状態を、どこかで否定しているようなところもあります。というより、そういった一種の甘えを嫌うというか、お互い優しくし合って対立したがらないというあり方は、何となく居心地が悪いのです。」
「ただ平和に生きているより、自分はどうやって生きているのか、それが第一なのです。より具体的に言えば、自分はどのような思想に裏付けられた上でどのような立場の人間として社会の中で生きていけるのか、それをまずはっきりさせます。その上で、今の自分の置かれた立場が精神的に快適なのか、心から納得できるのか、そういう観点から自分の状態の善しあしを決めるのです。社会と個人の関係を明瞭にし、その関係性においての気持ちのありようが大切なのでしょう」
なるほど。
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